房島屋 日記 11月22日 より
房島屋の 所 専務 から
最新情報です!!
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純米7号酵母おりがらみ
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やっと寒くなってきました。
房島屋の仕込みも始まり、
蔵の中では「純米7号酵母」と「純吟五百万石」と
「純米9号酵母」が発酵中です!
ここ数年、12月に出す新酒第1号は
「純米おりがらみ」ということになっていて
(決まってるわけではないですが)、
初期は9号酵母、最近は6号酵母だったのですが、
今年は7号酵母を初めておりがらみに使います。
7号酵母は18BY(確か)あたりから2年ほど、
無ろ過生酒に使い、
非常にバランスが良かったのですが、
僕としてはまとまりすぎていて面白味がないな~ということで、
止めてしまいました。
熟成させたものはお客様にも非常に評価されたのですが、
次に使った6号酵母の方がよかった
(特にお燗が)ので、
そちらを使うようになりました。
で、21BYより始めた純米超辛口で
また7号酵母を使い始めたのですが、
これは6号酵母より7号酵母の方が酸が出るので、
発酵を促進させるために
水を多めにモロミに加える超辛口タイプでは
7号酵母じゃないと少し味が弱くなると判断したためです。
(6号酵母を試してないので、実際にはわかりませんが)
実は一番最初に仕込んだ超辛口で
生酒を数本残しておいたのですが、
「辛っ!」そして「硬っ!」という感じだったので、
基本的には一回火入れで味をのせてから
出荷することにしました。
しかし、
しぼりたての時に槽場で利き酒をすると
7号酵母独特の甘くて力強い香りと
グレープフルーツのようなジューシー感があって、
これはこれで6号酵母や9号酵母にはない
テイストなので捨てがたいな~と思っていたのです。
そこでコレですよ。
おりがらみ!
辛味は少し弱まるものの、
香りはそのままでボディもしっかりして
やわらかさも出ます(多分)。
そして超辛口ならではの
キレのよさは残ります(多分)
昨年試験をしておけばよかった!
と今になって思いますが(涙)、
今回はぶっつけ本番でいきます。
どんな味になるかわかりません。
今回が最後になるかもしれません(笑)
しかし面白い試みではあると自分で思っています。
(濃淳)辛口好きを唸らせる酒にしたいと思います!
ちなみに、今年の傾向かはわかりませんが
例年よりお米がよく溶けたようで、
超辛口にするには発酵期間が少し長くなりそうです。
日本酒度+10を目標にしてますが、
モロミ日数とのバランスを考えて
少し手前でしぼるかもしれません。
一昨年から4本目となる超辛口のモロミですが、
実は+10以上モロミをきらす(発酵をすすめる)
のもまだ完全にコントロールできてるとはいえません。
昨年は1本だけ+8で止まってしまいました。
未知な部分や不安要素はいろいろありますが、
なんとか美味しいお酒にしたいと思います!
ドキドキしてきました。
しぼったら、またおしらせします。
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