うまくても安い酒造りへ 能登杜氏組合が意識大転換
今朝の朝刊
石川県を代表する地元紙
北國新聞(ほっこくしんぶん)に
大きな記事が載りました!!
頑張れ 日本酒!
頑張れ 能登杜氏!!
北國新聞を購入してぜひ読んでみてくださいね。
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能登杜氏(とうじ)組合は8月に開く夏期酒造講習会に
居酒屋やイベント会社など外部から講師を迎え、
「うまくて安くて売れる酒造り」の要素を初めて取り入れる。
これまでは、
杜氏の第一の目標である「品評会での上位入賞」に
特化した内容だったが、
日本酒消費量が減り続ける危機感から、
「どうすれば、より多くの人が飲みたいと思うか」
をあらためて考えることにした。
109年の歴史がある組合は、
意識の大転換で日本酒の復権を目指す。
「現代の名工」である鹿野酒造(加賀市)杜氏の
農口尚彦同組合常任顧問によると、
品評会での評価が蔵元の名を高め、
売り上げ増につながっていた時期もあった。
ただ、香りが高い吟醸酒が品評会で評価されるあまり、
「市場と懸け離れた酒ばかりになった」という。
日本四大杜氏の一つである能登杜氏の酒は
全国に根強いファンがいる。
高級な吟醸酒の人気も高い。
ただ、金沢国税庁の統計では、
2008(平成20)年度の清酒の消費数量は
北陸三県で約2万3400キロリットルで、
1998年の約4万1400キロリットルから
4割以上落ち込んだ。
一方、焼酎は98年からの10年間で約2・7倍、
発泡酒は約2倍に増加し、
消費者が安価な酒に流れる傾向がある。
同組合は「このまま日本酒離れが進めば、
杜氏の働く場がなくなってしまう」と危機感を募らせる。
同組合の杜氏は最盛期の1927年に402人いたが、
高度経済成長による他産業への就職で
酒造りの出稼ぎ者が減少したことなどにより、
現在では69人にまで減った。
農口さんは、巻き返しを図るためには
「低価格でもうまい酒を模索する必要がある」と指摘。
今年の講習会では酒造りの技術向上に加え、
消費者に好まれる日本酒の傾向などを知る機会として、
新たな試みを提案した。
8月24日から3日間、
珠洲市の珠洲商工会議所会館で開く講習会では、
全国各地で日本酒関連イベントを手掛けるフルネット(東京)の
中野繁社長、
大阪酒塾の塾長で日本酒に精通する居酒屋「たこ茶屋」(大阪)の
箱部聰店主を講師に迎える。
中倉恒政組合長は
「講習会で幅広く勉強し、日本酒の需要を伸ばしたい」と語った。
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