いもいも・・・・2日目:「なぜ芋麹なのか??」
「知るは楽しみなり」
昔、NHKの
鈴木健二アナが番組の始まりに言ってました。
ただ飲むだけではつまらない!
「知るは楽しみなり!」
まあ、長いんですが読んでみてください。
酒が もっと もっと 美味くなりますから!
ハハハハハハハハ
<蔵の師魂 大番頭日記 を基に作成>
【米を使用しない・・甘藷100%・・】
通常、芋焼酎の製造は、米で麹を造り、
二次仕込みで主原料である甘藷(サツマイモ)を仕込みます。
これに対して、芋麹焼酎は、麹造り、二次仕込み共に
甘藷(サツマイモ)を使用したものです。
【麹造りに甘藷が適さない理由】
甘藷(サツマイモ)はその原料特性上、
米と比較して麹造りに必要な栄養素が少なく、
通常は麹造りの原料として適していません。
また、甘藷(サツマイモ)そのものでは、水分含量が高く、
作業性もよくありません。
一方、米は麹菌の繁殖に必要な栄養素を豊富に含んでおり
また、その形状も、麹造りに非常に適した原料であると言えます。
【秘密兵器(?)・・ダイス芋・・】
芋麹焼酎を造るに当たっては、まず、甘藷(サツマイモ)を
麹造りに適した状態に加工する必要があります。
そこで、小正醸造が取り入れたのは、麹原料用の甘藷(サツマイモ)を
ダイス芋と呼ばれる状態に加工したものです。
ダイス芋とは、サイコロ状に切断した甘藷(サツマイモ)を蒸し、
これを乾燥させたものです。
サイコロ状にすることで、
米による麹造りの作業性により近づけることができ、
また、乾燥させることで、体積は3割程度まで減少し、
単位重量当りの栄養価は高くなります。
このダイス芋を使用し、米とは異なる製麹管理により、
芋麹が出来上がります。
【たくさん造れない理由】
芋麹が出来上がれば、後は通常の芋焼酎仕込みと
同じ工程(1次仕込み→2次仕込み→蒸留)になりますが、
品温管理・蒸留方法等、芋麹独自の管理を行っています。
通常の芋焼酎では1升瓶(アルコール:25%)の製造に、
米400g、芋2kgが必要ですが、
芋麹焼酎では、1升瓶(アルコール:25%)の製造に、生芋換算で3.4kgの
甘藷(サツマイモ)が必要です。
また、ダイス芋への加工能力も限られており、
年間を通しての製造数量も限られています。
【いもいも焼酎の香味はどう違うか?】
芋麹焼酎の特徴としては、全量芋を使用しているため、
ふくよかな芋の香りが際立ちますが、
その反面、米を使用していないため、
通常の芋焼酎と比較してやや淡白な味になります。
香りふくよかで、スッキリとした味わいを
お楽しみいただけるのではないでしょうか。
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